訪問介護のやりがいは「ありがとう」の一言|人間関係のリアルも正直に

「介護の仕事って、やりがいあるの?」と聞かれたら、私は迷わずこう答えます。

「ありがとう」と言われることが、一番うれしかった。

きれいごとに聞こえるかもしれません。でも一日8件前後のお宅をまわり、汗だくで働いた一日の中で、利用者さんの「ありがとう」ほど疲れが飛ぶ言葉はありませんでした。今回は、訪問介護のやりがいと、あわせて人間関係のリアルも正直にお話しします。

「ありがとう」は現場で直接もらえる

訪問介護は、利用者さんと一対一の仕事です。自分のやった介護に対して、その場で、その人から直接「ありがとう」が返ってくる。

会社勤めだと、自分の仕事が誰の役に立ったのか見えにくいことも多いですよね。訪問介護は逆です。目の前の人の生活が、自分の手で少し楽になる。それが毎日、目に見える。これはこの仕事ならではの手応えだと思います。

人間関係のリアル|「本人さん」と「家族さん」は別

ただ、いいことばかりではないのも本当のところです。

訪問介護では、利用者さんご本人だけでなく、ご家族とも関わります。そして相性は、本当にいろいろでした。

  • ご家族がとてもいい人で、支えられたお宅
  • 逆に、ご家族との関係は難しいけれど、ご本人はとてもいい人だったお宅

「本人さんと家族さんはまた別」——これは現場に出て初めてわかることでした。ご本人との関係だけでなく、ご家族との関係も含めてのお付き合いになる。そこが訪問介護の難しさでもあり、深さでもあります。

合わない関係があっても、仕事は続けられる

大事なのは、全部のお宅と100点の関係を目指さなくていい、ということです。

難しいお宅があっても、次のお宅では「ありがとう」が待っていたりする。訪問介護は一件一件が独立しているので、一つの人間関係に一日中縛られることがありません。これは、同じメンバーと毎日顔を合わせる施設勤務にはない、気持ちの切り替えやすさだと思います。

うれしい「ありがとう」も、難しい人間関係も、ぜんぶ込みで訪問介護。それでも私は、あの「ありがとう」の一言に、この仕事の価値が詰まっていたと思っています。

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